はじめまして。
じゅわり株式会社代表 栂瀬 雅月(とがせ かづき)です。
ブランドを語る仕事と、アートを続ける生き方。
そのあいだに、「じゅわり株式会社」は生まれました。
なぜ会社にしたのか。なぜ今なのか。
変わらないようで、じわじわと輪郭を変えていくような、
そんな変容の質感を、言葉と記録で残しておきたくて書きました。
長くなりますが、もしあなたが「何かをつくりたい」「変わりたい」と思っているなら、どこか一行でも、引っかかる言葉があるかもしれません。
ご報告
2025年4月22日に
あたりまえをとかす「じゅわり株式会社」を設立しました。
社名の由来
私の中の「あたりまえ」は凝り固まって四角いイメージ。
それが「とけていく」ことで四角の角が変形して有機的な形になる。
そんな緩やかなトランスフォーメーションを
宮沢賢治がオノマトペで表したらどんな音になるかな?
「じゅわり」
叩き割って変えていくのではなく
気づいたら自分が気持ちいい形に変わってた!
緩やかで手触り感のある変容を起こす触媒になりたいという
思いを社名に込めています。
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1.「ブランディングを語るなら、自分でやってみなきゃ」──OwariHajimariという挑戦
まず、私は自分の手でブランドを立ち上げてみることから始めました。
それが「OwariHajimari」です。
廃業したハタオリ事業者さんから譲り受けた多色織の布を、
“あずま袋”というかたちに仕立てて世に送り出しました。
心ある方々に支えられ、イベント出展もさせていただき、ECもスタート。
でも、現実はなかなかシビアで…「あれ?ブランディングを教えてた私が、売れてないやん?」と、めちゃくちゃ打ちのめされた数ヶ月でした。
でも、それこそがこのブランドを始めた理由でした。
「自分でやっていないのに教えるって、どうなん?」
そう思って飛び込んだ世界で、リアルな現場の手触りに揉まれながら、ようやく“生きた実感”が生まれはじめています。
2.「触って感じる文化の旅」──Tactile Trailsの始まり
そこから視点を少し広げて、今は地域の素材や技術を“体験”として届ける事業に取り組んでいます。
それが「Tactile Trails」です。
山梨に住んで気づいたのは、工芸が13品目もあるのに、
県外どころか地元の人にもあまり知られていないこと。
インバウンドのお客様は多いのに、地域の技や歴史に触れる機会はごくわずか。
「このままじゃ、もったいない!」と立ち上がったのがこの事業でした。
商品開発や古民家宿への体験導入など、少しずつ具体化しています。
名前の「Tactile Trails」には、“触感でめぐる文化の旅”という意味を込めました。
3.「本質の価値を言語化する」──Vision Architectureが目指すもの
そして、個人や地域で得た感覚を、今度は“組織”へ届けていきたい。
これまで提供してきた企業向けブランディングを体系化した「Vision Architecture」です。
これは、企業のビジョンや美意識を**“構造化された感性”で設計していくプロセス**。
情報の整理からはじまり、想いの可視化、社員全員が“自社の語り手”になる仕組みづくりまで。
ただの表層的なブランディングではなく、
「本質の価値を軸に、“伝わる人にだけ深く届く企業”をつくることを目指しています。
番外編:「ビジョンは、語るより可視化せよ」──Vision Art
ちなみに、最近は個人や企業の「ビジョン」をアートで可視化するセッション「Vision Art」もご好評をいただいています。
言葉にしきれない想いを、対話を通じて絵とことばにするこのサービス。
昨年のクラウドファンディングでも、最も多くのお申し込みをいただいた人気メニューでした。
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私の活動の根幹「あたりまえをとかす」
突然ですが、私の中のアーティストの定義は「あたりまえに罅(ひび)をいれる人」です。
「罅(ひび)をいれる」というのは、例えば
アーティストの長谷川愛さんの「I Wanna Deliver a Dolphin」という作品。
簡単に言うと、増え続けている人類よりも絶滅危惧種の代理出産を提案しています。
これは、実行しようとすると倫理的な物議を醸しだしますが、アートだからこそ表現でき、そして社会に問いを投げかけている。
Ai Hasegawa – I Wanna Deliver a Dolphin…aihasegawa.info
私にとってアートとはそういう存在なのです。
私の中では、アーティスト活動も事業活動もどちらも
あなたの「あたりまえ」に問いを立て、緩やかに変形させていく「あたりまえをとかす」活動なのです。
「課題解決」と声高らかに言うと「課題」を創り出してしまうし
「変化しないと!」と思うと、硬くなってしまうのが人だと思っています。
「じゅわり」でも「envoyage」でも、やわらかにゆるやかに本質と向き合い、手触り感を大切にした展開をしていきます。
とはいえ、まだまだ立ち上がったばかりで、心もとないまま走り出したところです。
この長文のnoteを読んで
「相変わらずの多動ぶりww」
「なんか面白そう!」
「もっと詳しく話を聞いてみたい!」
「そんなことしてたの?!これはできるかな?」
「一緒にやってみたい!」
と思った人は、ぜひ、お声がけください!
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